16年12月14日のNHKガッテン!は、「インフル・肺炎・がんに効く 世界で発見!驚異のネギパワーSP 73分拡大版」です。
昔から風邪に効くと言われたネギ。「ネギを首に巻けば風邪が治る」と家族に言われたこともあります。
そのネギにインフルエンザや肺炎、がん予防にまで効果が期待できる成分が、見つかったそうです。
2003年にSARSがアジアで大流行した時、SARSに1人も感染者が出なかったネギの里が中国にあるそうです。
今、大流行のノロウイルスにも効果が期待できれば、とても嬉しいですね。その辺りを期待して調査します。
ノロウイルスや免疫力アップについて、「随時更新」します!
目次
ネギの免疫力アップ成分「ヌル」は青い部分にあり!
ネギの免疫力アップ成分は、なんとネギの青い部分にある、ぬるっとした粘液です。ネギ農家の間では、「ヌル」と呼ばれています。
関東より東側でメジャーな白ネギでは、頭の青い部分にあり、関西より東側でメジャーな青ネギには、そのほとんどに含まれています。白ネギでも青ネギでも青い部分にあります!
ネギ農家では、折れてしまって出荷できないネギを食べる時に、青い部分を折って出てくる「ヌル」をそのまま食べるそうです。
とろ〜んと甘くて美味しい、そうです。
ネギの「ヌル」を食べると、免疫三銃士と呼ばれ、唾液に含まれるIgA抗体、血液中にいるマクロファージやナチュラルキラー細胞が活性化されます。
ヌルを食べない場合に比べて、ヌルを食べると、
- IgA抗体が1.5倍
- マクロファージが5倍
- ナチュラルキラー細胞が3−4倍
にアップするんです。
IgA抗体は、口から入って来たウイルスや細菌を退治、マクロファージは体内に侵入したウイルスや細菌を食べてくれ、ナチュラルキラー細胞はがん細胞を攻撃してくれます。
ネギの青い部分の粘液にこんな効果があるなんて,知りませんでした。
スーパーで買ってくるネギにそんなぬるっとした粘液あったかな?
と思いませんか?
あるんです。ただ、乾燥していてヌルっとしてないだけなんです。水をつけてあげると、ヌルっとした粘液に戻ります。是非、試してみてください。
こういった粘液は、たいてい水溶性食物繊維だったり、水溶性高分子です。実際、水を付ければ、ヌルが復活するので、水溶性なのは間違いないですね。
こちらの記事「ネギの風邪・インフルエンザ予防、生活習慣病への効果と食べ方」の、ネギのインフルエンザの増殖抑制効果の水溶性高分子と同じものかもしれません。こちらも、免疫力を高める作用があるのがわかっています。
青ネギを食べる美味しいレシピはこちらの記事「ガッテン 免疫力アップの青ネギレシピ!」で紹介しています。
ネギの香り成分「アリシン」は食べるよりも嗅ぐ!
ネギの香りの素「アリシン」には、血管拡張の効果と抵抗力アップの効果があります。
意外なことに、このアリシンはネギを食べるよりも、アリシンの香りを嗅いだ時の方が血管拡張と抵抗力アップの効果が高いんです。
番組では、刻んだネギの香りを嗅いで、たったの3分で体温が1℃以上も上昇していました。
この香り成分「アリシン」効果を最大限に引き出す食べ方は、「生かじり」です。
生かじりは香り成分を全て取り込めて、血流と抵抗力アップには最高の食べ方です。
2003年にアジアで大流行したSARSで感染者がいなかった中国山東省の人たちは、普段から、ネギを生のまま、味噌に漬けたりして食べていました。
この食べ方のおかげで、抵抗力がとても高くなっていたのではないか、ということでした。
風邪予防・風邪の引き始めに、ネギ巻きの作り方!
- ネギを細かく切り込みを入れる。
- 肌がかぶれないように布でしっかり包む。
出来上がり!細かく切り込みを入れると、アリシンがたくさん生まれます。
香りが強い場合は、少し表面を加熱すると香りが和らぎます。
特に、風邪の引き始めに試してみてください!
美味しく日持ちする!ネギの保存法
ポイントは、水分が飛ばないように、出来るだけ寒い場所に保存することです。
どの家庭でも保存しやすい方法として、「半分に切って新聞紙に包み、チルド室で保存する」方法が紹介されました。
10日間たっても、ネギの水分量が90%以上残っているいい方法でした。
おまけに、チルド室は冷蔵室より低温なため、ネギが甘くなる効果があります!
ネギ自身が凍らないように、糖を作り出すためです。実際、新潟県の十日町の農家では、ネギの出荷前に0.8℃で3日間保存してから出荷するそうです。
まとめ
ネギの健康パワーは、白い部分に多いアリシンだけじゃなく、青い部分にある粘液「ヌル」にもあり、「ヌル」は免疫力を格段にアップさせます。
ネギの青い部分を捨てないで、美味しく食べて、これからの寒い時期、風邪やインフルエンザに負けないように過ごせると良いですね!
IgA抗体、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞といった免疫力本体がアップするので、ノロウイルス対策にもなる事を期待しますが、その点は調査中です。