【2017年版】紫外線だけじゃない!シミの原因と種類別のシミを消す方法12選!
「あれ? こんなところにシミがあったかな?」 「シミができないように毎日の紫外線対策もしっかりやっていたのに。。。(T_T)」、「シミを消す美白化粧品を使ってもなかなか消えない。。。」という経験はありませんか?
顔のシミは誰でも気になりますよね。紫外線対策をしていても、いつの間にかできちゃったこのシミ。実は、シミが出来る原因は紫外線だけではないんです。シミには8種類あると言われていて、シミの予防方法とシミを消す方法が違ってきます。
今回は、シミの種類とその原因と気になるシミを消す効果的で簡単にできる方法を紹介します。
今この記事を読んでくださっているあなたが、シミを消して美肌に一歩でも近づいたなら、私も嬉しいです。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
*シミの原因、種類、シミを消す方法、と、基本的なところから、たくさん書いていますので、好きなところから読んでくださいね。
シミってどうして出来るの? 原因は大きく3つ
シミは、「メラニン(黒色色素)が過剰に作られる」ことで、できます。メラニンは、実は体を紫外線から守ってくれるのですが、メラニン細胞が活性化してメラニンが作られすぎると、皮膚の新陳代謝が機能しきれずに、メラニンが皮膚に残って、シミになります。
メラニン細胞を活性化してしまう原因は3つあります。活性酸素、炎症、紫外線UVBです。
シミの原因①過剰な活性酸素
活性酸素は、実は体に必要なもので、体に入ってきたあらゆる毒素(病原菌、化学物質、腸の悪玉菌が出すガスなど)を追い出してくれる役割があります。
しかし、毒素を追い出す以上の過剰な活性酸素は、体の細胞を傷つけてしまいます。そこで、活性酸素を取り除く為に「メラニン細胞刺激ホルモン」が脳下垂体から分泌されます。
メラニン細胞刺激ホルモンは、メラニン細胞を活性化させて、シミの原因であるメラニンが作られます。
活性酸素が発生する要因には以下のようなものがあります。
- 体調→強いストレス、便秘
- 生活習慣→喫煙、飲酒、睡眠不足、激しい運動、運動不足
- 食事→油の多い食事、加工食品、食品添加物
- 環境→紫外線UVA、ウィルス、化学物質、大気汚染、電磁波、レントゲン
人間や動物にとって、ストレスや毒になるものがほとんとですね。
例えば、喫煙者に色黒の人が多いのは、喫煙で活性酸素が発生して、メラニンが作られているからと考えられます。
シミの原因②炎症
炎症によるシミの代表的なものは、ニキビ跡や虫さされによるものです。皮膚に炎症が起きると、炎症によるダメージを回復させようと、新しい細胞を作る働きが始まります。
その時に、メラニン細胞も活性化して、メラニンを過剰に作ってしまいます。
炎症の要因には以下のようなものがあります。
- ホルモンバランスの乱れ
- 摩擦
- 虫さされ
- ニキビ
- 刺激の強い化粧品
- 湿疹やかぶれ
- 外傷や火傷
パッと見てわからないような軽い炎症でも、長期間続くと、色素沈着してシミになると考えられます。
シミの原因③紫外線UVB
紫外線には全紫外線の95%を占めるUVA、5%を占めるUVBがあります。UVBは波長が短い(=エネルギーが強い)ため、メラニン細胞のDNAを傷つけてしまいます。
メラニン細胞のDNAが傷つくと、細胞が異常を起こして、メラニンを過剰に作り続けるようになり、シミの原因となります。
シミは同じように見えて、8種類もある
シミは、その原因と特徴によっておよそ8種類に分けられます。
- 肌荒れ記憶ジミ
- 日焼け記憶ジミ
- 出っ張りジミ
- ぼんやりジミ
- そばかす
- 強烈日焼けジミ
- 茶色いシミ
- くすみ
です。
これから、1つずつ、特徴と原因、シミを消す方法、予防方法について、見ていきましょう。
1:炎症性色素沈着=肌荒れ記憶ジミ
ニキビや虫さされ、かぶれ、傷、やけどなどが起きた後に、メラニンが沈着してできるシミです。日焼けをすると消えにくくなります。特にニキビをつぶしたりした場合には起こりやすいです。
炎症が原因なので、年齢に関係なく、全身にできる可能性があります。下着等がこすれる部分にできるくすみ、黒ずみもこのタイプです。
炎症性色素沈着(=肌荒れ記憶ジミ)を消す方法
このシミは、肌のターンオーバーがきちんと進めば、年月とともに薄くなる事が多いです。早く消したい場合は、ピーリングが最も効果的です。ピーリングをするときは、UVケアをしっかりしましょう。他にも美白ケアが有効です。ハイドロキノンなどの塗り薬も効きます。
炎症性色素沈着(=肌荒れ記憶ジミ)の予防策
ニキビや肌荒れなど肌の炎症を起こさないように、日頃のスキンケアが大事です。肌のターンオーバーを正常化させる意味でも、生活習慣の見直しも効果的です。
2:老人性色素斑=日焼け記憶ジミ
30代以降に多く見られるいわゆる日焼けによってできるシミです。大きいと2cm以上のものもあります。色は薄い茶褐色から濃い茶色で、境界線がはっきりしています。通常よりも紫外線を浴びる時間や量が多い人は20代後半から現れることもあります。
原因は、紫外線、洗顔やマッサージの際の肌の摩擦、新陳代謝の低下(皮膚のターンオーバーの長期化)です。
老人性色素斑(=日焼け記憶ジミ)を消す方法
一番はUVケアです。UVケアを毎日しっかりすることで、色が濃くなるのを防げます。美白化粧品も効きやすいです。摩擦によって活性酸素が出てしまっているため、ビタミンCとEを摂取するのも効果的です。新陳代謝を活発化する適度な運動、十分な睡眠、ピーリングなども効果的です。
老人性色素斑(=日焼け記憶ジミ)の予防策
これは日焼け記憶ジミを消す方法とほとんど同じで、UVケア、美白ケア、ビタミンC、E、抗酸化食品、適度な運動、十分な睡眠で、皮膚を正常に元気に保つことが予防につながります。
3:脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)=出っ張りジミ
イボ状に盛り上がった、一種の良性腫瘍です。顔や手など紫外線がよく当たるところにできやすく、かゆみを伴うものもあります。
原因は紫外線による細胞のDNA損傷(シミの原因③)です。
脂漏性角化症(=出っ張りジミ)を消す方法
細胞がメラニンを作り続けるため、美白化粧品は効きません。皮膚科・美容皮膚科のレーザーでとることができます。
脂漏性角化症(=出っ張りジミ)の予防策
予防策は日頃のUVケアです。これをしっかりしておけば、なりにくいと言われています。
4:肝斑(かんぱん)=ぼんやりジミ
女性ホルモンのバランスが影響してできると言われているシミです。ピルの服用中、妊娠中、更年期にできやすいと言われています。妊娠を継続させるように働くプロゲステロンは、メラニン色素を増やす働きがあります。30代くらいから見られることが多いようです。頬骨の周りや額、口元などに左右対称に現れ、薄い褐色で広い範囲にあるのが特徴です。境界線ははっきりしています。摩擦等による皮膚の軽い炎症もシミを悪化させる要因です。
*実は、肝斑の原因はまだはっきりとわかっていません。
肝斑(=ぼんやりジミ)を消す方法
肝斑を消すには、トラネキサム酸という飲み薬が有効です。ほかにも、漢方薬の桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん、体の血の滞りを改善してくれる作用がある)が有効です。皮膚をこすらないようにしたり、美白ケアも効果があります。
肝斑(=ぼんやりジミ)の予防策
女性ホルモンのバランスが影響しているため、豆乳(エストロゲンと似た作用をするイソフラボンが含まれる)が効果的と考えられます。UVケア、美白ケアも有効です。
5:雀卵斑(じゃくらんはん)=そばかす
遺伝的な要素が強く、紫外線を浴びると濃くなると言われています。小さくて茶色い点状のシミが、目の周りや小鼻を中心に広がるように発生します。
雀卵斑(=そばかす)を消す方法
遺伝的な要素が強いので、完全に消す事は難しいです。
メラニンが過剰に生成されているため、理論的には美白化粧品が効くはずですが、実際には薄くならない場合が多いです。それでもUVケアと美白ケアは大事です。レーザー治療をしても再発することがあります。
雀卵斑(=そばかす)の予防策
遺伝的な要素が強いので、完全に予防する事は難しいですが、UVケアと美白ケアで、メラニンの生成を予防するのが効果的です。
6:花弁状色素斑=強烈日焼けジミ
花弁状色素斑(かべんじょうしきそはん)と読みます。海水浴などで一度の強烈な日焼けをした時に、花びらのようにシミになるものです。20代~30代の方に多く見られ肩や背中にできることが多いようです。強烈な日焼け後、炎症が引いて数か月たってから現れるのが特徴です。
花弁状色素斑(=強烈日焼けジミ)を消す方法
まず、強烈に日焼けをして肌がダメージを受けているので、2-3日はしっかり冷やして炎症を抑えましょう。その後は、時間が経てば、自然と薄くなっていきます。早く消したい場合は、美白ケアで多少の改善は見込めます。シミを悪化させないように、UVケア、活性酸素を除去するビタミンC、Eなどをとりましょう。
花弁状色素斑(=強烈日焼けジミ)の予防策
強烈に日焼けをしないように、日陰に入ったり、休みながら遊びましょう。UVケアをしっかり、こまめにしましょう。
7:摩擦ジミ(茶色いシミ)
毎日の洗顔、UVケア、寝る前のマッサージ等のスキンケアで、肌をこすってしまう(=摩擦)と、皮膚に炎症が起きて、まず赤いシミができます。炎症が起きたところでは、有害な活性酸素が発生します。メラニンは活性酸素を除去する働きがあるので、スキンケアで肌をこすってしまうと、慢性的に炎症がおきて、シミになってしまいます。
他にも、髪の毛が肌に当たったり、癖で頬をかいたり、目をこすったりすることも摩擦となって、炎症を起こして、摩擦ジミにつながります。
摩擦ジミを消す方法
スキンケアで、こすらないこと。こすらないことで炎症がおきないので、新しくできるメラニンが減ります。肌を摩擦しない洗顔方法やお化粧の仕方をしましょう。
洗顔では、ふっわふわの泡を作って、泡だけで顔を洗います。
髪の毛が当たらないように結わいたり、癖で頬や目を触ってしまうのを意識してやめることで、シミを減らす事ができます。
摩擦ジミの予防策
上記の摩擦ジミを消す方法を行って、さらに美白ケア、UVケアをすることです。
8:角質汚れジミ=くすみ
角質汚れによる、細かいシミのことです。生活習慣の乱れや栄養不足、睡眠不足、血行不良などが原因で。肌の新陳代謝(ターンオーバー)が遅れて、古い角質が肌の表面に付着したままになることで発生します。
肌が表面の滑らかさを失ってザラザラし、色も全体的に茶色や黒に沈んだ印象で、透明感が失われます。
角質汚れジミ(くすみ)を消す方法
まず肌の表面に付着した古い角質を取り除きましょう。ピーリングが最も効果的と考えられます。他にも、洗顔方法を見直してみるのも良いです。
肌のターンオーバーを活発にするために、栄養不足や睡眠不足を解消する為に、生活習慣を見直すのも大事です。ビタミンB2、Lシスチンやアルファリポ酸なども効果的です。
美白効果を高めるビタミンCなどのサプリメントも良いでしょう。
ビタミンAやビタミンEなどの成分が入った美容液も細胞を活性化してくれるので、効果的です。
かかと上げ運動やお風呂に長めに浸かって、血行不良を解消するのも効果的と考えられます。
角質汚れジミ(くすみ)の予防策
上記の角質汚れジミを消す方法がそのまま予防策になります。
シミを消す方法12選!
シミを消すUVケア
これはあらためて言うまでもないですね。毎日、しっかり日焼け止めをしましょう。4月以降は特に紫外線量が多くなりますので、まだ暑くないからと油断しない方が良いですね。
また、室内でも外から入ってくる光には紫外線が意外と含まれていて、それが毎日続くと、シミになってしまうので、気をつけましょう。
また、夏休みや連休等で、空気の澄んだリゾートへ出かける際は、紫外線には注意です。空気がきれいだと、紫外線も通りやすいので、普段の街中での生活よりも肌への影響が大きくなります。
シミを消す栄養素と食品
美肌に「万能」なビタミンC
ビタミンCの肌での働きは
- 黒色メラニンを薄くする
- 新しいシミができないように働く(チロシナーゼの働きをストップ)
- 肌のターンオーバーを促す
- ビタミンEの働きを高める
- コラーゲンの合成を促す
などがあり、「美白」、「美肌」では、とても有名な栄養素で、シミを消すだけでなく、肌のハリをアップしたり、ダメージを緩和したり、皮脂のバランスを良くしたり、と大活躍します。1〜4がシミを消す働きをするので、8種類のシミの全てに効果があると考えられます。
シミを消す効果としては、肌にしみこみやすいビタミンC誘導体入りの美容液が効果的です。
特に浸透力が高いビタミンC誘導体の種類は、
- リン酸アスコルビル
- APPS(別名:パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、アプレシエ)
などがあります。特に2のAPPSは、ビタミンCのイオン導入と同じくらいの浸透力があると言われています。ぜび、美容液の成分をチェックしてみてくださいね!
ビタミンCサプリは?
ビタミンCサプリは、美容液より効果は落ちますが、シミを消す効果は期待できます。また、シミ以外に、デトックス、活性酸素の除去、抗ウィルス、抗細菌、抗がん、抗アレルギー、免疫改善などの様々な効果があり、健康に欠かせない栄養素です。
ビタミンCの摂り方は?
ビタミンCは水に溶けやすく、2−3時間で排泄されてしまうので、3食にわけて摂りましょう。
ビタミンCが多く含まれる食品は、やっぱり、フルーツと野菜です。フルーツや野菜は、旬の時期に食べるのが、栄養価も高く、おいしいですよね!
15歳以上の日本人の1日のビタミンCの推奨摂取量は、100mgとなっています。
ビタミンCの多いフルーツと野菜と食べ頃は、下のようなものです(100gあたりのビタミンC量mgと食べ頃の時期)。
ここでは、ビタミンC量が多いものを、1月から旬で食べられる順番に並べました。この記事をご覧になっている時期に合わせて、チェックしてみてくださいね!
フルーツは、
- オレンジ・・40mg(1年中)*
- レモン(果汁)・・50mg(1年中、国産は1月−3月)*
- キウイ・・69mg(1年中。国産は12月−4月)*
- イチゴ・・62mg (12月ー5月)
- 夏みかん・・38mg(5月ー7月)*
- ライチ・・36mg(5月−8月)
- メロン・・25mg(5月−8月)
- 柿・・70mg (9月−12月)
- みかん・・32mg (10月−2月)*
- きんかん・・49mg(11月−3月)*
*印のあるものは、ソラレンという成分(紫外線に当たると、日焼けが早まる成分)が含まれているため、夜に食べるか、または、日焼け止めをしっかりしましょう!
野菜は、
- 芽キャベツ・・110mg(11月ー3月)
- ブロッコリー・・54mg (11月ー3月)
- カリフラワー・・53mg(11月−3月)
- 菜の花・・44mg(2月−3月)
- ミニトマト・・32mg (3−5月、10−11月)
- サヤエンドウ・・44mg(3−6月)
- ゴーヤ(にがうり)・・76mg(6月−8月)
- ピーマン・・80mg (7−9月)
- 赤ピーマン・・170mg(7−9月)
- 黄ピーマン・・150mg(7−9月)
- パプリカ・・ピーマンと同等(7−10月)
- キャベツ・・41mg(1年中)
☆パプリカについては、具体的な数値表記が見当たらないため、ピーマンの別品種ということで、同等としました。
などがあります。
ビタミンCは熱に弱いので、生か、さっと火を通すくらいで食べるのがおすすめです。
番外編として、アセロラもビタミンCが豊富です。生のアセロラはお店にほとんどないので、ジュースになります。
βーカロテン
β−カロテンは、緑黄色野菜や果物などの植物性食品に含まれていて、体の中でビタミンA(別名:レチノール)が不足したときに、必要な分だけがビタミンAに変わって利用されます。
βカロテンは、体の中でビタミンAに変わって働く以外に、抗酸化力(アンチエイジング力)の強い栄養素!シミの原因①の活性酸素を消してくれる効果があります。油と一緒にとると吸収がアップします。他にも免疫力アップやがん予防にも有効な可能性が示されています。
βーカロテンが多い食品(100g中の量、ビタミンA活性当量で表示)
- モロヘイヤ・・840μg
- にんじん・・720μg
- ほうれん草(ゆで)・・450μg
- ほうれん草(油炒め)・・630μg
- 焼き海苔・・2300μg
- わかめ・・150μg
- マンゴー・・640μg
参考:文部科学省 食品成分データベース
焼き海苔を100g食べるのは,結構大変そう(^ ^;)。肉じゃが、にんじんスティックが定番となりそうでしょうか。ほうれん草のおひたしや炒め物も食べやすいですね。
18歳以上の女性のビタミンAの1日摂取推奨量は、650-700μgと言われています。私が家で計ったところ、にんじん(中)1本がおよそ100g、ほうれん草が一束200gでしたので、1日ににんじん1/2本とほうれん草半束を食べれば、ちょうどいいですね。
βーカロテンは摂りすぎても問題ないと言われていますが、ビタミンAそのものは、摂りすぎには注意が必要です!
ビタミンAは、目や粘膜を正常に保つなどの働きがあります。不足すると夜盲症(暗いところで物が見えにくくなる)などの症状がでるので、必要量をとることが重要です。しかし、サプリメントを使うなどしてビタミンAを多量にとりすぎると、次のような症状がでることが報告されています。
- 急性の中毒症状
腹痛、悪心、おう吐、めまいなどが出現した後に全身の皮膚が薄くはがれる- 慢性の中毒症状
全身の関節や骨の痛み、皮膚乾燥、脱毛、食欲不振、体重減少、頭痛、奇形を起こす可能性(胎児に悪い影響が出るおそれ)、骨密度の減少、骨粗しょう症など
引用:農林水産省ホームページより
ビタミンAそのものがたくさん入っている食べ物は、鶏レバー、豚レバー、アンコウの肝、銀ダラ、あなごなどが代表的です。ビタミンAの摂り過ぎの判断は、1日の量ではなく、1ヶ月の平均等で見るので、「今日は食べ過ぎちゃった!どうしよう?」と悩む必要はありませんが、習慣的な摂り過ぎには注意ですね。
ビタミンE
ビタミンEは、脂溶性ビタミンの1つで、活性酸素を除去する抗酸化物質として働きます。シミ予防、血流改善、アンチエイジングの栄養素です。若返りのビタミンとも呼ばれています。
ビタミンEは、ビタミンA,ビタミンCと協力して、より効果を発揮するので、ビタミンA,ビタミンCと一緒に摂りたいですね!
これらをまとめてビタミンACE(エース)とも呼ばれています。
ビタミンEが多く含まれる食品
- アボカド・・3.3mg
- 小麦胚芽・・28.3mg
- アーモンド・・30.3mg
- せん茶・・64.9mg
- ヘーゼルナッツ・・17.8mg
- ピーナッツ・・6.8mg
- かぼちゃ(焼き)・・6.9mg
- うなぎ(蒲焼き)・・4.9mg
- ほうれん草・・4.8mg
- モロヘイヤ(ゆで)・・3.4mg
- ブロッコリー(ゆで)・・1.7mg
参考:文部科学省 食品成分データベース
成人のビタミンE1日摂取推奨量は、15mgと言われています。
アボカド、ほうれん草、ブロッコリーなどをメインに、アーモンドなどのナッツ類をおやつ代わりに食べれば、1日に必要な量は十分に摂れそうですね!
*ひまわり油にもビタミンEは多く含まれますが、オメガ6系の油なので、大量摂取は控えた方が良いと思われます。
抗酸化食品
これまでに見て来たビタミンA,C,Eも抗酸化力のある栄養素ですので、上記の食品も抗酸化食品として参考にしてください。
それに加えて、ポリフェノール、カロテノイドと言われる天然の色素には、抗酸化力があります。
ポリフェノールは、ブルーベリーや紫芋にある「アントシアニン」、そばに含まれる「ルチン」、ごまに含まれる「リグナン」「セサミン」、緑茶の「カテキン」、大豆の「イソフラボン」などが代表的です。
カロテノイドは天然の色素で、トマトの「リコピン」(赤)、ほうれん草の「ルテイン」(黄)、鮭やエビの「アスタキサンチン」(赤)などがあります。
抗酸化物質はポリフェノールなら5000種類以上、カロテノイドも750種類以上あると言われています。抗酸化力の強さやそれ以外の効果も様々ですので、いろいろなものを組み合わせて取り入れる方がいいでしょう。
抗酸化力の強い食品として有名なものに、アサイー、マンゴスチン、プルーン、プラム、ニンニク、クコの実、ベリー類、黒豆、などがあります。
シミを消す サプリメント
シミを消すサプリメントでは、シミに効く栄養素をサプリで摂ろうということになりますね。
シミの原因となる活性酸素が発生しても、それを除去してくれる成分が含まれているサプリがオススメです。
サプリの選び方は
- 抗酸化作用が強い
- 肌のターンオーバーを促進
- マルチビタミン
- マルチミネラル
といった成分が含まれているものが良いです。
抗酸化作用は、ビタミンA,C,E, ポリフェノール、カロテノイド、Lーシステイン、L-シスチン、アルファリポ酸などが含まれていればOKです。
肌のターンオーバー促進は、大豆プロテイン(アミノ酸スコア100のもの)、プラセンタ、マルチビタミン、マルチミネラルが重要です。
しっかりと睡眠をとる
肌は、寝ている間に再生します。肌のターンオーバーを促すためには、十分な睡眠時間と質の良い睡眠が必要です。
肌のターンオーバーを促すのは成長ホルモンで、睡眠直後の3時間が成長ホルモンの分泌が最も高まります。ですので、寝始めの3時間の睡眠の質を上げましょう。睡眠時間は、最低6時間は欲しいですね。
質の良い睡眠を摂るために、次のようなポイントに気をつけてみてください。
- 遅くとも0時には眠りにつく(体内時計を利用する)
- 寝る前に入浴をする
- ストレッチやヨガで体をほぐす
- カフェインは夜8時以降はとらない
- 寝る1時間前から部屋の照明を暗めにする
- カモミールティーなどの寝付きを良くするものを飲む
睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が高まるのは、朝、太陽の光を浴びてから14時間後くらいからと言われています。朝7時に起きてカーテンを開けたら、夜9時にはメラトニンが出始めて、深夜2-4時にはピークに達すると言われています。このメラトニンの分泌という「からだのリズム」に合わせて眠るのが、質の良い睡眠をとるコツです。
ストレスをためない
シミを消したくて、「消えたかな?」「まだかな?」と気にしすぎると、それがかえってストレスになり、体の中で活性酸素が発生してしまいます。
活性酸素はメラニン=シミのもとを作る原因ですので、ストレスをためない事が大事です。
その他、仕事や日々の生活で受けるストレスも、シミの原因となりうるので、自分なりのストレス解消法で、毎日、出来るだけストレスをためないように過ごしてみましょう。
毎日の洗顔をこうやってみる
きめ細やかな泡で
肌への摩擦は、シミの原因②の炎症を引き起こして、シミが少しずつできてしまいます。
クレンジング(メイク落とし)は、化粧品の特徴(ウォータプループで水と混ざりにくいなど)にあわせて、こすらないで落ちるものを選びましょう。
クレンジング剤には、よく落ちる順に、オイル、油性ジェル、クリーム・ミルク、水性ジェル、拭き取りシート、等があります。
こすらないで落とせるのは、オイルタイプですが、肌にとって必要な油分もとってしまうこともあるため、いくつかためして、自分の肌と化粧品にあったものを選びましょう。
拭き取りシートタイプは、肌への摩擦が大きいですし、お化粧が落ちずに、シミだけでなくニキビや肌荒れの原因にもなりかねません。
洗顔するときは、しっかりと泡立てて、泡で肌を包むようにして、手や指で出来るだけこすらないようにしましょう。泡たっぷりの洗顔を続けると、徐々に炎症がおさまって、新しいシミが出来にくくなると考えられます。
ハチミツ洗顔
あのハチミツで洗顔?? シミ消しに効くの?? と思われたかもしれません。
ハチミツはただ甘いだけでなく、豊富な栄養素が入っており、シミに効くビタミンC、肌の再生を促す亜鉛を含むミネラル、肌コラーゲンのもとになるアミノ酸、抗酸化力のあるポリフェノールなど、美肌成分をたくさん含んでいます。
ハチミツは弱酸性(pH3.3-4.9)ですので、洗顔につかうとピーリング効果が得られると考えられます。ピーリング効果で肌のターンオーバーを促してくれます。ピーリング効果で角質を除去して、豊富な栄養素を直接肌に届けてくれるのでしょう。
さらに、ハチミツには保湿作用があり、これも肌のターンオーバー促進や正常な状態にしてくれると考えられます。実際、一般的な保湿剤のグリセリンと同等の効果があることがわかっています。
また、ハチミツにはメラニン産生を抑える作用があり、これがシミを消してくれると考えられます。
ハチミツ洗顔の方法は簡単!
いつも使っている洗顔料とハチミツを1:2の割合で混ぜて、泡立てネットでよく泡立てて洗顔するだけ!泡立ちにくかったら、ハチミツの量を減らしてみましょう。
シミを消す 美白効果を高めるピーリング
美白化粧品に加えて、ピーリングせっけん(洗顔料)を使うと、シミ消しに相乗効果を発揮します。
ピーリング成分とは、グリコール酸(AHAともいう、フルーツ酸の1つ)や酵素などで、美容クリニックのケミカルピーリングと同じように角質層を柔らかくする作用があります。
ピーリングせっけんは、いきなり濃度の高いものを使うと、肌質によっては、肌荒れしてしまう人もいます。濃度の薄いものから試して、自分の肌にあうものを見つけましょう。
シミを消す 馬油(バーユ)を使う
馬油は、火傷の特効薬として古くから親しまれてきた馬の油のことです。人間の皮脂に性質が近く、強力な浸透力があるため、肌に塗るとすぐにサラサラになります。
近年では、保湿力、抗酸化力、血液循環促進、消炎(=炎症を抑える)作用、などの働きがあることが分かっています。
保湿で肌のターンオーバーを促進、抗酸化、消炎、血液循環促進で、活性酸素を除去して、シミ消しに効果があると考えられます。
使い方は、シミに馬油をよくすりこむだけ! 美肌効果が多くあるので、顔全体にぬってももちろんOKです!シワや乾燥肌、ニキビ肌にも効くと言われるので、毎日ぬって、肌のターンオーバー期間の28日間は続けましょう。
シミを消す 美白化粧品を使う
美白化粧品は、「これから出来るシミ」の予防を目的として作られています。最近では、技術の進歩で効果が良くなっていて、「今できているシミ」を薄くすることにも使えるようになってきているそうです。
美白成分にはシミを予防する作用が異なる3つのグループがあります。この3つのグループが組合わさっている美容液を選ぶと即効性が出やすいと言われています。以下のグループ分けを参考に美容液をチェックしてみてくださいね!
シミを予防する美白成分
グループ1:シミを作らせる指令物質を抑制する
- カモミラET
- トラネキサム酸
- m-トラネキサム酸
- TXC
- t-AMCHA
グループ2:メラニンを作る酵素の働きを抑える
- ビタミンC誘導体
- アルブチン
- コウジ酸
- エラグ酸
- プラセンタエキス
- ルシノール
- 4MSK
- ハイドロキノン
グループ3:メラニンを作る酵素を分解する
- マグノリグナン
- リノール酸S
以上の3つのグループが合わさったものが、いろんなポイントでシミ予防をしてくれるので、効果的と言えます。どの成分が良いか迷ってしまいそうですが、安全性を考えるなら、長く使われている、ビタミンC誘導体やアルブチンが良いでしょう。長年使われているということは、副作用が少ないと考えられるからです。
美白ラインの化粧品では、洗顔、化粧水、乳液、美容液などラインナップされていますが、美白成分が入っているのは美容液だけということがあります。美白ラインの商品でも、どの液に美白成分が入っているのかをチェックしましょう。
美白美容液で成分をチェックしたら、それを1年中使い続けることをオススメします。肌トラブルが起きたらやめた方が良いですが、トラブルがなければ、使い続ける。紫外線は1年中降り注いできますし、肌のターンオーバーは最低でも28日かかります。シミを予防、薄くしていくには、365日のケアが必要ですよね。
肌のターンオーバーをサポートする意味で角質ケアを行うと、より効果的でしょう。角質ケアが、すでに出来たメラニンをスムーズにしっかりと排出するのを助けます。血流促進もメラニン蓄積を防ぐのに有効です。
今あるシミを薄くする成分
これはハイドロキノンが有名です。ハイドロキノン(HQとも表記される)は、還元作用があり、酸化して濃くなったメラニンを薄くしてくれます。
ただし、効果が強く、肌への刺激が強いため、ハイドロキノン入りの化粧品を使用する際は、使用前に必ずバッチテストをすることをお勧めします。
ハイドロキノン入り化粧品の選び方は、
- ハイドロキノン配合率が、1-4%
- ハイドロキノン、または HQ と記載されている
- 安すぎないもの
配合率が5%以上になると、病院処方が標準となるようです。高濃度のハイドロキノンを使い続けると、白斑症状がでることもあるので、濃度の低いほうから試していった方が安心です。
安すぎるものは、他にどんな成分が入っているかもわからないし、きちんとした効果がでるかもわかりません。成分配合率とその他の美白成分やレビューなどを見て、選ぶのが良いでしょう。
また、顔全体に使う美容液なら、配合率が低いもので、他の美白成分も入っているもの。シミにピンポイントでぬって使う場合は、濃度が高めのクリームタイプが良いかもしれません。
ハイドロキノンを使用している間は、肌が紫外線の影響を受けやすくなっています。必ず、日焼け止めを使いましょう。
こんなところにも? 唇のシミ
「あれ? 唇の海苔がついてるなぁ? 危なかった〜、このまま外出したら、恥ずかしすぎる〜!!」
「でも、海苔なんて食べたっけ。。。?」
鏡をよく見てみると、
「海苔じゃない〜! シミ。。?」
と、衝撃を受けたことはありませんか?
唇は隠しにくく、紫外線を浴びやすいので、意外とシミができやすいところです。マスクをすれば、紫外線防止も出来そうですが、暑い夏にマスクはちょっと。。。という感じですよね。
唇のシミは、「口紅の落とし残し」と「紫外線」が原因と言われています。口紅をきちんと落とせていないと、口紅に含まれる「タール色素」という成分が色素沈着を引き起こしてしまいます。また、唇には皮脂腺がないために、紫外線の刺激をダイレクトに受けて、シミが出来やすいのです。
唇のシミ対策
まずは口紅をきちんと落とすこと、しっかりと唇を洗うことが大切です。メイク落としの時に、意外と意識しない部位でもあります。
紫外線対策をしっかりと!
口紅をつける前にUVカット効果の高いリップクリームをぬりましょう。唇のケアを継続することで、今あるシミを濃くしないことと、新しいシミを作らないことの両方が期待できます。
唇のシミを消す方法
唇にシミができてしまっても、毎日の丁寧な洗顔やパックなどで、シミを薄くしていくことができます。
唇のクレンジングには、クリームや水性ジェルのクレンジング剤で優しく撫でるようにしましょう。唇はデリケートな部分なので、オイルや油性ジェル、拭き取りタイプのクレンジング剤は唇への刺激が強く、控えた方が良いでしょう。
唇のパックを定期的に行い、潤いを与えましょう。そうする事で、シミを薄くする効果が期待できます。パックには、保湿性の高い泥パックやハチミツパックなどが効果的と言われています。
まとめ
シミとシミを消す方法についての記事、いかがでしたか?
シミの原因は、活性酸素、炎症、紫外線の3つ。日々のストレスや生活習慣、食事、生活環境、意識しないクセなどが影響して、シミができてしまいます。ストレス解消、生活習慣(喫煙、飲酒、運動不足、睡眠不足など)や食事の見直し、UVケアをして、シミの原因を減らしていけると良いですね。
シミには8種類あって、肌荒れ記憶ジミ、日焼け記憶ジミ、出っ張りジミ、ぼんやりジミ、そばかす、強烈日焼けジミ、茶色いシミ、くすみ、などです。それぞれ、シミを消す方法と予防方法が異なるので、もう一度、チェックしてみてくださいね。
シミを消す方法では、定番のUVケア。室内や空気のキレイなリゾートでもしっかりケアしてくださいね。
シミを消す栄養素としてビタミンA,C,E,ポリフェノール、カロテノイドなどが抗酸化作用、肌のターンオーバーを促進するので、毎日、欠かさず摂っていくとシミが薄くなっていくと期待できます。
また、忙しくてなかなかできませんが、生活習慣も大事でした。しっかり睡眠をとって、ストレスも発散してくださいね。
シミを消すスキンケアでは、肌に刺激を与えないように、ふわふわの泡でこすらないように洗顔する、ハチミツ洗顔をしてみる。ピーリングで肌のターンオーバーを促す。馬油でケアする。美白化粧品を使う、などをご紹介しました。
少しでも、あなたのお悩みを解決することが出来たなら、私も嬉しいです。
シミのない美肌に一歩でも近づくことを願っています!
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